【完】イミテーション・シンデレラ
「仕事の話じゃないよー。今度いつうちに来るの?」
「へ?」
「俺のスケジュール共有しとく?それで時間合わせてさ。
あ、岬のスケジュールも送っておいてよ。そうしたら会いやすいじゃん。」
この人は一体何を言っているのだろう。まさかこいつ、私をセフレにでもするつもり?
あの夜の事、私は一切記憶がないけれど、そんなに良かったんだろうか…私の体。
確かに童顔巨乳は需要が高い。だからこそSARARAではグラビアクイーンと呼ばれていた。水着仕事も多かった。
そんな私の体にハマってしまったというのだろうか。
顔だって自分で言うのもアレだけど、可愛い。 昴のタイプかは別として、そうじゃなかったら何年もグループのセンターは努められまい。
これってあれ?タイプじゃないけれど、たまには珍しい物もつまみ食いしたいって奴? 昴ってそういう男だったの?
「岬?」
「あ、ごめん。スケジュールね。うん…分かった。送っておく…。」
「お互いに忙しいと中々会えなくて寂しいね」