子犬系男子の甘い溺愛が止まらない


───2学期。



夏休みなんて、あっという間。


気づけば生徒会活動も始まっていて、2週間前からは授業も始まっていた。


夏休み明けは、来月の学校祭に向けての準備で大忙し。


1年の中でもかなり大きいこの行事は、力の入れ方も違う。


今まで同時進行で話を進めつつ、夏休み中から本格的に話し合いが始まっていた。


学校祭のテーマや日程、進行。


決めなければいけないことは山積みで、最近は家に帰るのもいつもより遅くなってしまうことも多くなってしまっていた。



「ごめん、結衣、悠太。今ご飯作ってあげるからね?」


「お姉ちゃんお腹空いたぁ……」


「こらっ、お姉ちゃんも忙しいんだから我慢して!」


「結衣、怒らないで? すぐ悠太の好きなオムライス作ってあげるからね」


「ほんと? やったーっ!」



最近はお母さんたちも仕事が忙しいらしく、帰ってくるのも夜遅い。


いつも以上に結衣と悠太のお世話をするのは、わたしの仕事になっていた。





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