子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



「あれ、違った?てっきりなんかわたしがやらかしちゃってたのかと……」


「いや、違うから。謝んないで」



そっか、違うならよかった。


ひとつのミスでも、ものによっては大きな事件になっちゃうこともあるから。


ミスではないと知って、ホッとする。


でも……そうじゃないなら、なんで藤ヶ谷くんはわたしを呼び出したの?



「学祭、シフト的に一緒には回れないけど……ダンスのペアってもう決まってる?」


「……へ?」



まさか予想もしていなかったことを言われて、思考が停止する。


ダンスの、ペア?


生徒会メンバーは、自由時間にイベント進行だったり見回りだったりを兼務するから、学年ごとでメンバーのクラスのシフトは真逆になっている。


だから一緒に回るというのは無理。


その代わりに、ペア?





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