子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
その後は、有志バンドの音楽を聞いたり、またお祭りの定番のチョコバナナを一緒に食べたり。
学校祭を一緒に楽しんだ。
やっぱり天馬くんと居る時間は楽しくて、あっという間に過ぎてしまう。
そろそろ昼間の部は終了だ。
一度終わって一般の人が帰った後、簡単に片付けをして空が暗くなってきた頃、後夜祭が始まる。
もうすぐ終わってしまうというのに、肝心な話はまだできていない。
タイミングが掴めなくて、ずっとソワソワしたまま落ち着かない。
そうこうしているうちに、終わりの時間が来てしまう。
終了のアナウンスも開会宣言と同じく、わたしの仕事。
もうわたしは行かなければいけない。
「ごめん、天馬くん。そろそろわたし、アナウンスがあるから放送室に行かないと」
「僕も一緒に行ってもいいですか?」
「えっ……、う、うん?」