子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
これはいいって事でいいのかな?
「先輩、本当に僕でいいんですか?」
天馬くんは、ふとたまにわたしの呼び方が"先輩"になる。
「……うん、天馬くんに踊ってほしい」
天馬くんでいいんじゃなくて、天馬くんがいい。
他の子とは踊って欲しくない。
わたしって、こんなに独占欲強かったっけ。
「先輩……」
「なに?」
抱きしめられたままだから、天馬くんの声が耳の近くで聞こえる。
「可愛すぎるから、やっぱり襲ってもいいですか?」
「なっ……!」
危険を感じて離れたくても、しっかりと抱きしめられているせいで離れられない。
「ただでさえ、うさぎの格好した先輩も可愛すぎるのに、そんなこと言われたら僕の理性も崩壊します」
「……んっ」
天馬くんと唇を重ねたのは、これで2回目。
最初は戸惑いの気持ちでいっぱいだったけど、今日のキスは嬉しくて……
恋をするって、こんなに素敵なことなんだって。
幸せな気持ちでいっぱいになった。