子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



「……?」



あと1つ……というところで、央翔くんは手を止めた。



「今日は親御さんもいるので許してあげますけど……」



わたしの首をツーっとなぞってから、耳元で。



「今度会った時は、覚悟しておいてくださいねっ」



央翔くんの言った"覚悟"の意味は、わたしにもわかる。


わかるからこそ、ボッと体中が熱くなる。



「だから、今はキスだけ」


「んんっ」


「あんまり声出しちゃうと、みんなに聞こえちゃいますよ?」


「ふぁっ……やっ」



央翔くんからの、甘いキスの雨。


触れるだけのキスから、息ができなくなるほど濃厚なキスまで。


キスの合間に、シーっと口に指を当てられるけれど、これも全部甘すぎる央翔くんのせいだ。





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