子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
「綾瀬はアイツのこと好きなの?」
机の下に重そうなカバンを置いて、椅子に腰かける藤ヶ谷くん。
「そんなことないよ。 生徒会を守ってくれる後輩になってくれたらって思ってるだけで」
落ち着いてきたわたしも、藤ヶ谷くんと同じく席につく。
「それなら、島元の言う通りもっと警戒して?」
「う、うん……?」
どうして藤ヶ谷くんがそんなことを言うのかはわからないけれど。
確かに毎回あんなことをされては、わたしの心臓がもたない。
もう少し警戒心を持とうと、心に決めた。
「本当に嵐みたいな人ですね、天馬くん」
ちょうどまとめ終わった今日の会議資料を配りながら言った絢ちゃんに、生徒会のみんなが深く頷いた。
「じゃあ、気を取り直して今日の会議始めよっか」