子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



さっきまでムスッとしていた天馬くんはどこへやら。


ニコニコしながら、わたしの後ろをついてくる。


生徒会室には過去の行事の資料がたくさんあって、隣に専用の資料室が併設されている。


会議をするための資料なんかは、ここに保管されているものを参考に作成したりするから、なかなか重要なところ。


庶務係の天馬くんは、きっと今後もたくさん使うことになると思うから、まず初めに案内することにした。



「この辺には体育祭の資料、隣は学校祭の資料で……あ、その奥にある一番大きな棚にあるのが直近で必要になる生徒総会の資料ね」



わたしが初めて生徒会に入って教えてもらった時、この資料の多さに驚いた記憶がある。


それくらい棚にびっしりと詰まっているんだ。



「そして、こっちが……」


「綾瀬会長ーっ」


「……っ!?」



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