子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
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天馬くんと穂乃実ちゃんが生徒会に入ってから数日が経った。
穂乃実ちゃんもだいぶ生徒会メンバーとして馴染んできたように思う。
「うわっ、煌牙のやつ、またサボって……ごめんね、穂乃実ちゃん」
「いえ、大丈夫ですよ。 今日のやることも昨日教えてくれてるので」
「もう穂乃実ちゃんがいい子でよかったよ。 後でちゃんとシバいておくから!」
どうやら今日も島元くんはサボりらしい。
そんな島元くんにお怒りモードの絢ちゃん。
後輩も入ってきたことだから、そろそろ遅刻癖は直してもらわないといけないかもしれない。
「初花先輩もバシッと言ってやってください!」
「そうだね、今度注意しておくよ」
「ありがとうございます! こんな優しい綾瀬先輩に怒られたらアイツも更生しますよ、きっと!」
そんな力、わたしにあるかな?
……なんて思いながらも、微笑み返した。