子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
「絢ちゃんは悪くないから謝らないで?」
「もう、遅刻とサボり癖がすごくて……幼なじみとして恥ずかしいです」
確かに島元くんは、会議の時間にも遅刻をするし、休みかと思えば女の子と遊びに行っていたり。
真面目なイメージがありがちな生徒会には、珍しい人。
それでも割り振られた仕事は、しっかり締切までにやって提出をしてくれている。
きっと要領がすごくいいんだと思う。
「本当に絢ちゃんは、島元くん想いだね」
わたしがそう言うと、絢ちゃんは決まって頬を赤くする。
「……そ、そんなことないですから! あんな幼なじみ!」
いつもそう返されてしまうけど、絢ちゃんから島元くんが好きな気持ちは漏れていて、微笑ましくなる。
わたしから見れば、島元くんも絢ちゃんのことが好きな気がするんだけど……
いつかそんな2人の恋が実ればいいなと思っている。