子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
なんだ、大丈夫じゃん。
僕とは違って、しっかり者。
真面目に話している姿もいいけれど……
───もう1回、先輩の笑顔が見たい。
って、もしかして先輩に恋してしまった?
また会える保証なんてどこにもないのに。
たった一瞬出会って、話しただけなのに。
まさか、僕が一目惚れをするなんて。
決めた。
受験校はここにする。
偏差値的には、今の成績より少し上くらい。
今から頑張れば、合格圏は十分目指せる範囲だ。
今までにないくらい、必死に勉強を頑張った。
それは半分諦めかけていた先生や母さんを驚かすくらいに。
そして、見事合格。
その年の4月。
無事に僕は、先輩と同じ高校に入学した。