子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
先輩は、学校のトップに立つ生徒会長。
今まで適当に生きてきた僕にとって生徒会なんて無縁の場所だと思っていたけれど、先輩に会うために入部を決めた。
一切迷いなんてない。
たぶん、これ以上好きになれる人なんて今後現れないんじゃないかと思うくらいには惚れている。
だから、何がなんでも近づきたくて、手に入れたくて。
いざ、生徒会に入ってみると、そこにはライバルがいた。
先輩と同じ高校3年生。
ちなみに先輩と同じクラス。
生徒会の副会長、藤ヶ谷慧斗。
一見おとなしそうに見えるのに、僕には敵意むき出しで。
僕が煽れば、不機嫌さを隠せずにいる。
そんな副会長の姿に、思わず笑みがこぼれてしまう。