子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
「ちょっと初花! これはどういうことっ!?」
お昼休み。
授業が終わるなりすぐに仁奈ちゃんに教室を連れ出され、やって来たのは学校の食堂。
机をダンっと叩いて、前のめりになって聞いてくる。
「仁奈ちゃんっ、落ち着いて?」
「うん、まだ聞いてないからね、うん」
トントンと胸を叩いて気持ちを落ち着かせたのか、大きく息を吐いて席についた。
「……それで、藤ヶ谷と何があったの?」
仁奈ちゃんにはお見通し。
ゴクリと唾を飲み込む。
「……告白、されました」
思い出すだけで、ぼっと体が熱くなる。
恥ずかしくて、顔も上げられない。
「はぁー、アイツやっと告白したのね」
「え?」
仁奈ちゃんのことだから、さっきみたいに立ち上がっちゃったりするのかと思っていたから、冷静な姿に拍子抜けしてしまう。