子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
「てっきり2人が付き合ったのかと……」
「いや、付き合ってはっ……!」
「藤ヶ谷と天馬くんから告白ねぇ……本当、初花はモテモテなんだからっ」
「そんなことは……でも、どうしよう」
天馬くんからの告白にはやんわりと断ったけれど、今でもふとした時に"好き"と言われてドキッとする。
藤ヶ谷くんに関しては、あやふやなまま。
昨日の告白は夢か現かわからなくなるくらい。
「藤ヶ谷もゆっくり返事考えてって言ってるんだし、ゆっくり考えてみたら? 初花自身がどうしたいのか」
わたしがどうしたいのか……
今はまだわからない。
ちゃんと気持ちを整理してから伝えたい。
「うん、そうする」
「よし、そうと決まれば早くお弁当食べちゃお! お昼休み終わっちゃう!」
気づけばお昼休みの半分が過ぎてしまっていて、急いでお弁当を食べた。