子犬系男子の甘い溺愛が止まらない



「てっきり2人が付き合ったのかと……」


「いや、付き合ってはっ……!」


「藤ヶ谷と天馬くんから告白ねぇ……本当、初花はモテモテなんだからっ」


「そんなことは……でも、どうしよう」



天馬くんからの告白にはやんわりと断ったけれど、今でもふとした時に"好き"と言われてドキッとする。


藤ヶ谷くんに関しては、あやふやなまま。


昨日の告白は夢か現かわからなくなるくらい。



「藤ヶ谷もゆっくり返事考えてって言ってるんだし、ゆっくり考えてみたら? 初花自身がどうしたいのか」



わたしがどうしたいのか……
今はまだわからない。


ちゃんと気持ちを整理してから伝えたい。



「うん、そうする」


「よし、そうと決まれば早くお弁当食べちゃお! お昼休み終わっちゃう!」



気づけばお昼休みの半分が過ぎてしまっていて、急いでお弁当を食べた。




< 88 / 269 >

この作品をシェア

pagetop