子犬系男子の甘い溺愛が止まらない
「あはは、実はちょっと緊張して眠れなかったんだ。 心配させてごめんね?」
「綾瀬会長が大丈夫ならいいんです。 でも、無理してたら怒りますよ?」
「うん、大丈夫だよ。 ありがとう。 天馬くんは優しいね」
「もちろん! 大好きな綾瀬会長には優しくしますよ!」
ニカッと笑う天馬くん。
その笑顔にまたドキッとする。
このドキドキの正体を知りたい。
仁奈ちゃんが言ってたように、少し時間を空けて考えれば何か変わるだろうか。
「……っ!」
体育館中に広がる拍手の音。
ハッとして慌ててみんなに合わせて拍手をする。
「拍手多数のため、承認されました」
どうやら、承認のための拍手だったらしい。
問題なく生徒総会を終えることができそうでよかった。
その後も順調に進み、議長の閉会の言葉で生徒総会は幕を閉じた。