【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「桜井さん。ちょっと中庭行こう?」

亀井さんは察してくれたみたいだ。

「えっ。でも会長が...」

「別に遠慮することはない。こういう時は女同士の方が話しやすいだろ」

「あ、ありがとうございます」



「中庭はやっぱり暖かいね。んーん。桜井さんも伸びたら気持ちいいよ」

「それじゃあ。う〜ん。本当ね。気持ちいい」

「少しは元気になったみたいだね」

「あっ...。気をつかせたわね。ごめんなさい」

「いいのよ。友達だもん。困っているなら助けるのは当たり前。私で良かったら話、聞くわ」

亀井さんの中ではもう、私は友達なのね。嬉しいわ。こんな私を友達として受け入れてくれるなんて。
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