【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「あなたのおかげで目が覚めたわ。こんな気持ち、早く捨てれば良かった」

「みーちゃん...?」

いつもみたいな顔をしなさい。私。誰もが恐れる桜鬼の顔に。

「気安く呼ばないでくれる?あなたと私は仲間なんかじゃない。ただの風紀委員。それ以上のなんでもないわ」

「待ってみーちゃん...!」

北川は美優の肩に手をかけたが、すぐに振りはられてしまった。

「触るな。そしてもう二度と、その名で呼ばないで...」
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