【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
手を離して、再び椅子に座った。そして話を進めた。ゆっくり少しずつ。俺は出会った時のことを話した。

「俺はこの学園に入る前に君に会っているんだ」

「会ってる?あなたと私が?」

「多分覚えてないと思う。見た目もその時と全然違うしね。これ。俺がこの外見になる前の俺」

スマホで見せた写真には昔の俺が写っている。髪は金髪じゃなくて黒髪。肩に触れるくらい長い髪だった。背も低くてかなり大人しい性格。それが原因でいじめられていたと思う。

「ごめんなさい。覚えてないわ...」

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