【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「無理もないよ。...でも俺は昨日のように覚えてる」

そう、あれは四年前の冬。俺は毎日いじめられて、今自分は生きていて楽しいのかすら分かってなかった時、この街を訪れた。


俺ってこのまま死んでいくのかな?死んでも何も思わないだろうな。

「おい」

何だろう。この人たち。中学生か?

「何か御用ですか?」

「俺ら今、むしゃくしゃしてんだ。話聞いてくれるよな?お嬢ちゃん」

俺は男だ。髪が長いからって間違えるなんて頭の悪い奴らだ。

「何をやっているの!」

「なんだ?ガキはこいつだけで十分だ。お前はあっち行け!」


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