【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「本当にバカね。あなたは...。サボってまで私の気を引きたいなんて...」
「そうだね。バカだよね。俺を...」
「なんであなたみたいな人を好きになったのか、ますます分からなくなったわ」
「ごめんね」
「話を聞いて少しだけど思い出したわ。長い髪の奥から綺麗な顔が見えたあの時を...。それが北川くんだったなんて。不思議ね。そんな前から私たちは出会っていたなんて」
「運命かな?」
「ふざけないで」
「ごめん。でもね、俺は本当に運命だと思ってる。俺を救ってくれて、変わるきっかけにもなった。そして再開することが出来た。こんな偶然、運命としか思えないよ。だからもう一度、俺にチャンスをください...!」
「分かったわ。チャンス、あげるわ。私に振り向いてほしかったら行動で表しなさい」