【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「私....」

どう話していいか分からない。心臓がドキドキいってる。恥ずかしい。声が上手く出せない。

「はは。冗談だよ冗談。ごめんね。いきなり抱きしめて。もうしないから」

またやってしまった。素直になるって決めたのに私は素直になれないの?いや、なれないじゃない。怖いんだ。素直になって嫌われたらって怖くて、ずっとそれから逃げていた。

私はもう、過ちを繰り返したくない...!

「待って....!」

「み、みーちゃん....!」

抱きしめるってこんなに恥ずかしいことなのね。頭が回らないわ。けど...。

「このままで聞いて。私は...私はあなたのことがずっと好きでした...!もう、頑張らなくてもいい。私は十分あなたに振り向いているわ!だから....だからもう....」
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