【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「初めから素直にそう言って欲しかった。気持ちに嘘をついて欲しくなかった」

「え?」

北川くんは私の方を向き、正面から力強く抱きしめてきて私に言った。

「俺も好きだよ。もう、離さないからね。美優...」

泣きそう。本当はずっとこうしたかった。変な意地を張らないで素直にあなたに気持ちを伝えたかった。私はもう、後戻りは出来ない。いや、後戻りしたくない...!大好きよ北川くん。

腰に手を回して私から北川くんを抱き締めた。

「この前は無理やりだったけど、今は優しくしたいな。キス...」

私は静かに頷き、北川くんと...。
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