【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
卒業式当日。今日、私たちは中等部を卒業する。
『亀井月子』
「はい」
ほんの数ヶ月の間。色んなことがあった。北川くんと真正面から向き合って、退学の危機に助けて貰って。その時には月子さんと友達にもなれた。月子さんは会長とケンカしていたけど、二人は本当は少しすれ違いをしていただけだった。まさか会長から仲直りするなんて思わなかったわ。
『北川秋』
「はい」