【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
放課後は校則違反した人達のリストをまとめていた。

「今週は十五人ね。先週は二十三人。少し減ったわね。来週もこの調子で減ってくれるといいわね」

もう夕方ね。そろそろ帰りましょう。


美優が家の近くに来る頃にはあたりは暗くなっていた。

「桜井 美優ー!」

まただわ。疲れているのに懲りない人ね。

学園にいる時も帰る時も前に校則を守らなくて注意した人が仕返しをしようと決闘を仕掛けてくる。

家の近くであまりやらないでほしいのに...。この人の方が危ないわ。あんなに大声出したんですもの。

そろそろ来るわ。私以上に怖い人が。

ドドドドドー!!

「誰だ!?俺の娘を泣かせた奴はー!」

「お父さん。別に泣かされてないわ」

「お前かー!」

聞いてないし...。

「おりゃー!」

喧嘩を売ってきた男は美優の父に投げ飛ばされた。
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