【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
そして当日。

スカート厳禁って言ってたからパンツにしたけど、なんでスカート厳禁なのかしら?北川君の好み?

...はっ!私、一体何を考えてるのかしら。

「みーちゃん!」

「わっ!驚かさないでよね。びっくりするじゃない...!」

「ごめんごめん。それよりみーちゃんの今日の服、可愛いね。それに、いつもと全然雰囲気違う」

「これは私の姉が選んだのよ。ちょっと出かけるって言ったら質問攻めにあって...」


駅に着く十七分前・・・

美優が服を選んでいると、姉の美香が美優の部屋にやって来た。


『なになに?もしかして男?それなら私に任せなさい!大丈夫。お父さんには黙ってるから』

『お姉ちゃんいいわよ。自分でやるから。ああ!お姉ちゃん、スカートはダメなの』

『あら。服装の指定してきてるの?ますます面白い。まさか美優にそんな彼氏が出来るなんてね』

『か、彼氏じゃないわよ!同じ風紀委員なだけで...』

『へぇ〜。でも、美優に興味持つなんて相当変わり者ね。彼氏じゃなくても、そういう友達は大事にしなさい。あんた友達いないんだから』




ここに来るまで散々服を着させられて出かける前から少し疲れたわ。お姉ちゃんもお姉ちゃんよ。そこまで張り切ることないのに。

それに最後のセリフは余計な一言だわ。



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