【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「その服って今年のトレンドに入ってたやつだよね。お姉さんセンスいいね。みーちゃんに凄く似合ってる」

「そうかしら。自分じゃ分からないわ」

「俺が言うんだから絶対似合ってるよ。それに少し化粧もしてあるからみーちゃんの良さが引き立っているよ」

化粧もお姉ちゃんがしてくれたんだけどね。少しでもすると変わるからって言ってたけど本当なのね。

北川君がこんなに褒めるなんて。

「よーしみーちゃん。今日はたっぷり楽しもうね!」

「一体どこに行くの?」

「着いてからのお楽しみだよ。みーちゃん」

電車に揺られて何分たったのかな?かなりの時間こうして座っているわ。

「あと三駅だから。もう少し我慢してね」

「これくらい平気よ。それよりちょっと混んできたわね」

「そうだね。ここの駅は人が沢山乗ってくる事で有名みたいだよ」

「町の人口が多いのね。...あっ!おばあさん。ここ座ってください」

「ありがとうね。混んできて困ってたところなのよ」

おばあさんは美優に会釈をして席に座った。

美優が立ったのを見た北川は美優と同じようにその場を立った。
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