【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「まさか風紀委員の私がこんな失態をするなんて。風紀委員失格だわ...」

容疑者の男がケガしてなくて良かったけど、もしケガしていたら私は逮捕...!

一気に血の気が抜けたわ。

「まあまあみーちゃんそんなに気にしないで」

「気にするわよ...」

「ならそんなみーちゃんが笑顔になるように早く目的地に行くよ!」

そうだ。私達、一様デートしてたんだわ。ショックが大きすぎて忘れてたわ。

我に返って辺りを見回した。上を見てみると目の前には観覧車があった。

「ここって...!」

「遊園地だよ」

「いつぶりかしら。遊園地に来るなんて」

「ほらみーちゃん行くよ。早く行かないとジェットコースターに乗れなくなっちゃう」



流石休日ね。人が沢山いるわ。子供のから大人までいっぱい。

最後に遊園地に来たのって小学校低学年くらいだったわね。その時私は迷子になったっけ。ふふ。懐かしいわ。

「みーちゃん何笑ってるの?」

「小さい時の事を思い出したのよ」

「えー聞きたいな〜」

「そのうちね」
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