【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「えぇ〜。ホントは今すぐ聞きたいけど今日は我慢しとくか...」

「それで?最初はどれに乗るの?」

「もちろん定番のジェットコースターだよ!」


ジェットコースターの乗り場に向かった美優と北川。やはりジェットコースターは人気でかなりの人が行列をつくっていた。

それから一時間待ち、ようやく乗れた二人。

「やべぇ、テンション上がってきた...!」

北川が興奮してるなか、美優はあることを思い出し、青ざめていた。

思い出したわ。私、絶叫マシン苦手だったんだわ。小さい時に乗って以来怖くなってそれから来てなかったのね。

乗ってから思い出すなんて...。今からじゃ降りられないし、乗り越えるしかないわね。

「みーちゃん顔色悪いけど大丈夫?」

「大丈夫よ」

「怖かったら俺の手、握っててもいいからね」

「子供じゃあるまいし。このくらい平気よ」
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