【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
教室にあるスクールバックを取りに行き、担任の先生に早退すると言い残して学園を後にした。

校門直前で学園の方を振り返った美優。

「私はこの学園にはいらない存在なのかしら?もう戻ることはないのかしら?」

誰でもいい。誰か私を...必要としている人はいないの...?いないわよね。散々酷いことしてきたんだから。

「みーちゃん!」

「北川くん!?」

「俺、頑張ってみーちゃんの退学を無くせるように頑張るから。絶対、またみーちゃんが来れるように頑張るから...!」

「北川くん...」

「ごめん。俺だけなんか必死になっちゃって...。でも俺はみーちゃんが居ない学校なんてやだ。俺は...俺はだって...!」

北川くんは言いきらないで自分の口を手で塞いだ。何を言いかけたのかしら?

「ありがとう北川くん。その気持ちとても嬉しいわ。私はこんな事では負けない。必ず風紀委員長としてこの学園に帰ってくるから。それまで学園のこと、お願い出来るかしら?」

「ああ。俺に任せて。約束する」
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