【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした

美優が連れて行かれたのは校舎裏。ここはあまり生徒も学校関係者も通ることはほとんどない。その為、不良の集まり場になっている。


ここ、生徒会に何度も見回りと改善をさせて欲しいって頼んだのに全然許可がおりなかった場所。

なんでこんな所をずっとほっといているのかしら...。

「おい。こいつどうするんだ？」

「二度と偉そうなこと言えないように痛めつけるに決まってんだろ。大丈夫だ。こいつはちょっとやそっとじゃ、くたばらねぇ」

「なんてたってこの女の父親は元柔道日本代表で、こいつ自身も女子柔道界じゃかなりの実力者だからな」

「俺なんてこの前首に傷つけられたんだぜ？」

そんなに強く蹴ったわけじゃないのに傷がついたのね。けど、あの時最初に手を出してきたのはそっちじゃない！