【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「亀井さん」

「はい」

「君の気持ち、よく分かるよ。俺も昔同じ事があったからさ。だから、二人でみーちゃんに恩返ししようよ。みーちゃんの退学を無くすのが俺たちの最大の恩返しなんだから」

北川は月子に手を差し出した。

「はい!桜井さんを絶対救いましょう」

一人でもいると心強い。

「早速だけど、どうしようか」

月子はガクッとなった。

「考えてないんですか?」

「一様考えたんだけど、どれもピンとこなくて...。亀井さん、何かない?」

「そうですねぇ。...署名。署名活動はどうでしょうか?」

「署名かぁ。これならなんとかなるかもしれないな。よし。生徒会長に交渉してみるよ。ありがとう亀井さん」

「いえ、そんな。私は一番いい方法を言ったまでで」

「うん。本当に一番いいアイディアだよ。俺じゃ考えつかなかった。じゃ、行ってくるよ」
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