【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
月子の想い
〈美優 side〉

北川くんと亀井さんのおかげで私は今日、夕霧学園に来られた。二人ともありがとう。

生徒会室に着いた。

「行くわよ」

二人は静かに頷いた。

コンコンコン

「入りたまえ」

「失礼します」

「桜井美優。まさかまた君の顔を見るとは思わなかったよ。これもそこにいる二人のおかげか?」

相変わらず嫌味な人ね。まあいいわ。今日はこんな話をしに来たんじゃないんだから。

「ええ。会長のおっしゃる通りです。私は二人がいたから今日、ここに戻れることが出来ました。署名は全校生徒の半数を超えました。これで私の退学は取り消しなりますよね?」

「月子」

会長は亀井さんを呼び、睨み始めた。

「はい」

「お前、自分が何をしたか分かっているな?」

「私は間違ったことをしてません。会長、そろそろ気づいてください...!」

「口答えをするな。何のためにお前を北川の監視につけたと思ってんだ。これ以上俺を失望させるな」
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