【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「不良のくせに生徒手帳持っているなんて。案外真面目な人達なんだねみーちゃん」

不良達と話していた時の低い声からいつもの高い声に戻った北川。

「まさかあなたに助けられるなんてね。改めてお礼を言うわ。ありがとう。北川君」

「ふふ。みーちゃんにケガなくて良かった」

「北川君は?ケガしてない?」

「大丈夫だよ。そんなに心配してくれたんだ。みーちゃんはやっぱり優しいね!」

「やっぱりって何よ。厳しくするのは校則を破る人だけよ」

でも私、北川君に優しくしてあげた事あったかしら?私が忘れているだけ?

「それよりさ、みーちゃん」

「何かしら?それと、その『みーちゃん』てのを止めてもらえる」

「えー可愛いのに」

「私に可愛さなんて必要ない。もう、早く用件を言いなさい」

「俺とデートして」
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