【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした
「今日も来なかったね」

「会長のところに行きましょう。何か分かるかもしれない」

「別に生徒会室まで来る必要ない」

教室のドアに背をつけて腕を組んでいる会長がいた。

「会長!?」

「お前のことだ。今日必ず俺のところに来ると思っていた。いちいち来られても迷惑だから俺の方から来てやった」

「喧嘩売りに来たんですか?」

「そんなつもりは無い。これを渡しに来ただけだ」

手渡されたのは一枚のメモ。そこにはケータイ番号と住所が書かれていた。

「これって...」

「月子のケータイ番号と住所だ。それと桜井。ケータイ出せ」

「会長の連絡先?なんで」

「何かあった時の為だ。月子のことで困ったらすぐに連絡しろ」

会長。口では出さないけど亀井さんのこと心配しているんだ。
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