ドラム女と男達

そういうとリョウは私をまえに押し出した。
「んぢゃ、まずお前から☆」
そう言ってリョウはウィンクした。
私は少し同様して、声を発した。


「あ・・・・え、えっと 3組の秋っていいます!
 まだ完全に入るって きまってないですけど、
 一応ドラム担当らしいですッ よろしくッ!」

まわりの男子は拍手や歓声をあげる。
「まあ、本人はこんなこといってるけど、
 俺が絶対入れるから、みんな安心しろよ!」
本人の前で宣戦布告のリョウ。
本当、自己中なやつだなあ!




すると、ツギに机の上にたって 
一人の男子が挨拶をした。


「えっとー俺は1組のシュンスケっていいまーーっす☆
 ギター担当っす、よろしく」
そう言い、机からおりる。

改めてみると かなりの長身。
鋭い目つきで
学ランは着崩していて 肩につく程度の長さの金色の髪の毛。
耳にはピアスも光っている。


「秋ちゃん、俺のことはシュンスケでいいよ」
ハニかんだ笑顔で そう話しかけてくる
「うん。じゃあ、そっちも秋でいいよっ」





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