ドラム女と男達


サトの自己紹介が終ったが、
もう教室には他に男子はいなかった。


「これで全員・・・?」
私はリョウに尋ねる。
「いや、まだいるいる。
 あれ、あいつどこいった?」
「ああ、ソコでぐっすり寝てるよ」

シュンスケがそういって指さす先には
毛布を被った長い物体が 身動き一つせず固まっていた。



「うわ!!び、びびったあ・・」
私はビックリしてリョウの後ろに隠れた。
「わ、びっくりしてやんの。可愛い~」
サトが茶化す。私は顔が赤くなった。




「なんだ~いんぢゃん!起こそうぜ~ッ」
そういってリョウは勢いよく毛布を取る。



すると教室中に悲鳴が聞こえた。

「ヴア~~ッ! さむーーーーーーーーーーーーーー!!!」

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