ドラム女と男達
するとサトが口を開く。
「秋どしたん?下ばっかみて・・。
もしかしてっなんか落ちてる!?」
サトはくつの裏を気にする。
「ううんっ 何にもないよっ・・・」
「そお?ならいーんやけど」
上を向くのがきつい。
サトなんか、初対面なのに・・・
好きなんかじゃないのに・・・・
もどかしさが 私の頭をよぎる。
((もしかして、ただ単に うちがエロいとか?!))
おかしくなって変な考えまで持ってしまうほど。
「バンド絶対はいってくれよな!」
サトはニカッとハニかんで笑う。
「う、うん!」
自分がサトを意識しているのが本人にバレたくなかった。
だから、平常心を保とうとする。
だけどやっぱりその想いは無駄で、
結局またお互い 無言で歩く・・・・。