ドラム女と男達
無言になって5分後。
「家どのへん?」
「あ・・・えっとっ
そこの角曲がったところ!!」
いきなりの質問に力む私。
「・・・そっか。じゃー
もう暗いから、送っていくよ!」
そういって私に笑いかけてくる。
「え?いいよいいよっ!
うち全然平気だしっ」
「だめだめ。俺が平気じゃないからね」
「・・・・じゃあ、お願いします♪」
((優しいんだなあ・・・))
「サトって優しいね!」
おもわず、声に出てしまう。
しかし、サトは無言だった。
その後、結局家まで送ってもらい、
私の長かった一日は終了。
そうして、今日をさかいに
5人のバンド活動が始まることとなった。