ドラム女と男達
それから5分ほど経ったとき
ようやく 麻耶の姿が見えた。
麻耶も気合をいれているようだった。
「ゴメーーン!電車混んでて・・」
「あーいいよいいよっ。」
微妙にかいた汗のせいで目のあたりがうっすら黒く変色していた。
「麻耶~パンダ目になってるよ~♪」
「えー!?うそお!せっかく気合いれたのにー最悪っ。」
そう言って 泣き喚く麻耶。
今の私は どんな麻耶をみても
サトに愛されてることを思うと
幸せなんだなあ・・・といつも思ってしまう。
「さあーって!今日は はじけまくるぞー☆」
私は気分を変え、上を向いて大声を出した。
「お~!」
悪乗りする麻耶。
やっぱり麻耶は私の一番の親友だなあ。