ドラム女と男達

他の男子が去ると加奈は声を発した。


「秋さあ、うちがシュンスケのこと好きってこと知ってるのに
　なんでキス受け入れてンの？」
「う、受け入れたわけじゃないよ!!
　離してくれなかったの!」
私は必死に説明する。

「加奈～あんなこと言ってるけどいいの～?」
そう加奈に問うのは　穂積。
「いいわけないじゃ～ん」
「大体うち　シュンスケのこと好きじゃないし･･･!」
「あっちが自分を好きだっていいたいの!!!????」
目を大きく開けて興奮ぎみに言った加奈の大声は
遠くまで響いた。

「ち、ちが･･･そんな意味じゃない!」

「もううち秋のこと信じらんないから」


するとリョウも飛び出す。

「お前さっきから聞いてりゃ
　何ふざけたこと言ってんだよ」