ドラム女と男達


着替えもすませ
教室に戻ると
ジャージ姿の私を
みんながジロジロ見てきた。

「あっれ~?それ誰のジャージ~?」
加奈の集団の女子が言う。

後ろにいたサトは
「相手にすんな」
といったが私はそれを無視した。

「・・・・麻耶の!!」
「なんで~友達のジャージ借りてんの~?」
と穂積。
「ジャージがなくなったの」
「ジャージが一人歩きするわけないじゃんね~」
「・・・・じゃあどこに行ったと思う?」
すると加奈がニヤリとした。
「さあ~?今さら探したってボロボロの状態で見つかるんじゃない?」
そういってケラケラ笑う加奈たち。


サトがキレて
怒鳴りつけようとした。
しかし私が止めて
なんとか荒れた状態からは逃れる事が出来た。


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