ドラム女と男達


シュンスケはそのままの姿勢で加奈の方を向く。


加奈は目に大粒の涙をためていた。


「呼び出しといてどういうこと?!」
「・・・・・どーいうことって・・・・
 こーいうこと」
「ちゃんと説明してほしい」

するとシュンスケは私を置いて立ち上がった。

「俺と秋はーこういう仲だから。
 だから、ごめん。俺を好きにならないで」
「・・・・そんなのおかしいよ。
 だってその女には・・・ 
 秋には聡くんがいるじゃん!
 男たぶらかすとか最低でしょ?!思わない?!」

シュンスケに寄り、同意を求める。

「寄んな」
「・・・・・シュンスケくんはそれでいいの?!」
「俺は 好きな女が傍にいんなら構わねえよ」
「秋はシュンスケくんを好きじゃないんだよ?!
 そんな無駄な恋なら・・・シュンスケくんのことを好きなうちと
 付き合って・・・・よ・・・」
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