ドラム女と男達
「どっちをとるかは秋次第だと思うよ。
ゆっくり考えてみたらどう?」
「そっかあ・・・」
「2人とも秋のこと、本当に好きやろうから 秋の決断に不満はないでしょ!いつも傍で支えてくれた人を考えてごらん」
「そうだよね、、、、、麻耶ありがとう。よく考えてみるっ」
サトのことは大好き。
私が中3になって初めて恋心を抱いた相手。
夜の学校の5階で想いを伝え合った日。
あのときは本当に幸せだった。
この幸せがいつまでもつづいていく、そう信じていた。
だけどその想いは自らが揺らしていた。
相手はシュンスケで
シュンスケはただの友達だと思っていた。
サトの恋も応援してくれて
私とサトの関係を一番最初に知っていたとても大きな存在だった。
シュンスケに想いを告げられて
私の心はいっきに揺らめいた。
唇を重ねられるにつれ私もシュンスケを気にしたり。
私はふと 麻耶の言葉を思い返す。
((いつも傍にいてくれた人を考えてごらん))