ドラム女と男達
「ううん。ぢゃないとお互いスッキリしないでしょ?」
「・・・・・わかった」
そういってシュンスケはうつむいた。
「シュンスケ」
シュンスケは私の目を見た。
「やっぱり私はサトと歩くよ」
シュンスケは私をジッと見つめる。
そしてこう言った。
「そっか。なんか振り回してごめんな!
俺のことはもう忘れて
サトと頑張れよな!」
「シュンスケ・・・」
「また加奈になんかやられたらいつでも俺が仕返ししてやるから!言えよ」
「うんっ!ありがとう」
「じゃーな」
そういって走り出したシュンスケ。
その背中はとても小さくみえた。