夢に君を想う話
「謝んなきゃ、」




スマホを開いた。



トークの一番上に、春香からメッセージが来てる。




トークを開くと、『ごめんなさい』という春香の謝罪が届いていて、それに胸がぎゅっと締めつけられた。





「俺の方こそごめんなさい。今から帰るよ」





そうメッセージを返したけど、既読はつかない。


泣いてんのかな。

一人で。



あの、狭い狭い部屋で、春香が泣いている気がした。
< 15 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop