キミに好きと伝えたい。
ショートストーリー『依存ぞっこん』
私とあなたは
だいぶ前に友達に戻った。
だけど
あなたは以前と
変わらない。
だからかな?
私の感覚が
あなたと付き合ってた時のままなのは…。
友達に戻った今でも
あなたとお互いを
求めあったりして…。
「こんな微妙な関係
いつまで続けるの…?」
私はあなたに聞いた。
「ん、もうやめるか。
微妙な関係はやめよう。」
「…わかった。」
私はそう答え、
さらに言葉を付け加えた。
「友達として
もう身体を求めあわない?
それとも
きっちりさよならする?」
すると
あなたは…
「そのどちらでもない。
…俺と結婚してくれ。
これから先ずっと一緒に…居てほしい。」
私は
あなたの返答に驚き
さらに突然のプロポーズ。
驚きのあまりに
私は泣いてしまった…。
「…意味わかんないよ。」
私はあなたに言った。
「意味わかんないよな、俺。
でも…友達に戻してから
こうする方がよかったと
思ったんだ。
ずっと困らせて…ごめん。
だけど俺、本気だから。」
なにがなんだか
わかんないよ…。
「私と結婚って…本気なの?」
「本気だよ。
俺、別れるのが嫌だったから友達に戻ろうって言ったんだ。
友達に戻ったら
別れることはないって
思ったから…。
友達に戻ったのに
いきなりプロポーズは
おかしいかもしれないけど…。
俺は今も
お前が大好きだ。」
あなたの考えは
相変わらず奇抜ね?
「そっかぁ…。そういうことだったのね…。
私はてっきり…
嫌気をさされたと思ってた。
あなたとの関係が
変わっても
私…あなたが
好きだったんだからね…?」
これ以上は
泣きすぎて話せない…
「ごめんな…
苦しい想いさせて…。」
あなたはそう言った。
そう言ったあなたに
私は首を横にふった。
「これからは…
もう困らせることしない。
だから…だから、
俺と…結婚してください。お願いします…。
」
ちょっと変わり者で
不器用すぎるあなた。
あなたなりの愛に
私は応えようと思った…。
「…はい。
こちらこそお願いします。
あなたには
私が居てあげなきゃ…
あなたに私は…
ついて行きます。」
こんな私は…
やっぱり
あなたに依存ぞっこん…?