キミに好きと伝えたい。
ショートストーリー『こだわる理由』


キミと僕は
友達に戻った。



だけどキミは

僕をまだ"好き"と言う。



何故だろう?




キミはどうして
僕に、こだわる?




「わからない。
だけど…
好きである気持ちが
私から消えないの…。」




どうして?



友達に戻ったのに?




「私…
友達に戻ったのは
わかってる。

だけど…
あの恋した気持ちを
どうしていいか
わからないの…。」



キミは
一度終わったはずの
恋の終わらせ方を知らない。



「私、しつこくて迷惑だよね…。
わかってるよ?

…わかってる。」



キミは泣いてしまった



キミは
どうして泣くの?




キミは僕に
こう言った。



「忘れられないくらいに
あなたを好きになってしまったから…。」




キミは
それほど
僕を好きだったんだね…。



でも僕には
どうにも出来ないんだ。



…ごめんね?



キミは泣き続けた。



これが…
キミが僕に
こだわる理由…。

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