没落人生から脱出します!
食事を終え、片付けをしながら、エリシュカはちらりと残りのパンを眺める。
(出かけるなら、お弁当があるといいのかな)
明日の分は今日買いに行けばいいしと、思い付きに従って、残りのパンを全部使ってサンドイッチを作った。二人分には多すぎる量だが、モーズレイがいっぱい食べてくれるだろう。
「皆さんで食べてくださいね」
「……え」
差し出すと、リアンは一瞬時が止まったのではないかと思うくらい、動きが止まった。
「あの、……お弁当です、よ?」
余計なことをしたかと、不安になったエリシュカは、慌てて弁明する。リアンはようやく我に返り、咳ばらいをするとバスケットを受け取った。
「いや、ありがとう。弁当をつくってもらうのは初めてだったから、驚いた」
「もしかして、食堂とかに頼んでました?」
「いや、大丈夫だ。……ありがとう、エリシュカ」
いつも世話をされているのはエリシュカの方なので、リアンにお礼を言われるのはなんだか照れくさい。
「おいしいといいんですけど」
謙遜してみつつ、エリシュカは頑張ってよかったと思った。
(出かけるなら、お弁当があるといいのかな)
明日の分は今日買いに行けばいいしと、思い付きに従って、残りのパンを全部使ってサンドイッチを作った。二人分には多すぎる量だが、モーズレイがいっぱい食べてくれるだろう。
「皆さんで食べてくださいね」
「……え」
差し出すと、リアンは一瞬時が止まったのではないかと思うくらい、動きが止まった。
「あの、……お弁当です、よ?」
余計なことをしたかと、不安になったエリシュカは、慌てて弁明する。リアンはようやく我に返り、咳ばらいをするとバスケットを受け取った。
「いや、ありがとう。弁当をつくってもらうのは初めてだったから、驚いた」
「もしかして、食堂とかに頼んでました?」
「いや、大丈夫だ。……ありがとう、エリシュカ」
いつも世話をされているのはエリシュカの方なので、リアンにお礼を言われるのはなんだか照れくさい。
「おいしいといいんですけど」
謙遜してみつつ、エリシュカは頑張ってよかったと思った。