没落人生から脱出します!
「ねぇ、リアン。ここは魔道具の店なんですよね。この商品って誰が考え出したものなんですか?」
「ここの商品は、大体はブレイク様が考案されたものですが」
「ふうん。でも僕、これ知ってるよ? 姉上が子供の頃話していた、〝ニホン〟の道具と同じだ」
ぎくりとする。興味がなさそうだったのに、ずいぶんいい記憶力をしているものだ。
「この店の商品のアイデアは、姉上が出したものではないんですか? 今はいないにしても、姉上と繋がっているのは間違いないでしょう? 僕を誤魔化そうとしても駄目です。姉上を出してください」
「だから!いないと言っているでしょう! しつこいですよ?」
「口ごたえするなよ! ……ラドミール!」
マクシムがけしかけ、ラドミールがリアンにとびかかる。しかし力はリアンの方が上で、あっさりと押さえられてしまう。
「畜生、痛い。放せよ」
「リアン、落ち着けって。お客様も、乱暴は止めてください」
ヴィクトルがラドミールを押さえに入り、リアンから引きはがされたラドミールが商品棚にぶつかり、乗っていたものが落ちた。
「いい加減にしてください。いくらお貴族様と言っても営業妨害です!」
リーディエの悲鳴に似た一喝に、全員が動きを止めた。
壊れた魔道具が、床の上に転がる。
「ここの商品は、大体はブレイク様が考案されたものですが」
「ふうん。でも僕、これ知ってるよ? 姉上が子供の頃話していた、〝ニホン〟の道具と同じだ」
ぎくりとする。興味がなさそうだったのに、ずいぶんいい記憶力をしているものだ。
「この店の商品のアイデアは、姉上が出したものではないんですか? 今はいないにしても、姉上と繋がっているのは間違いないでしょう? 僕を誤魔化そうとしても駄目です。姉上を出してください」
「だから!いないと言っているでしょう! しつこいですよ?」
「口ごたえするなよ! ……ラドミール!」
マクシムがけしかけ、ラドミールがリアンにとびかかる。しかし力はリアンの方が上で、あっさりと押さえられてしまう。
「畜生、痛い。放せよ」
「リアン、落ち着けって。お客様も、乱暴は止めてください」
ヴィクトルがラドミールを押さえに入り、リアンから引きはがされたラドミールが商品棚にぶつかり、乗っていたものが落ちた。
「いい加減にしてください。いくらお貴族様と言っても営業妨害です!」
リーディエの悲鳴に似た一喝に、全員が動きを止めた。
壊れた魔道具が、床の上に転がる。