東京ヴァルハラ異聞録
「到着しました。お進み下さい。我が主がお待ちです」
そうクイーンに促され、エレベーターから降りた俺達。
そこは、何もないだだっ広い部屋。
「おい、どこに真治少年がいると言うのだ。適当な事を言うな」
辺りを見回して、高山真治の姿が見えないと分かり、声を上げた恵梨香さん。
「いえ、こちらにおられます。あなた方の頭上に」
クイーンが天井を指差したのを見て、俺達もその指の先を目で追った。
すると、この部屋の中央、天井に球体のような物があり、その中に人がうずくまるようにして入っていたのだ。
「あれは……真治少年……なのか?」
「ええ、あれから5年。少し大人になりましたが、間違いなく高山真治様です。さあ、今こそあなた方の願いを叶える時です。結城昴さん。あなたがの球体を砕いてください。高山真治様を解放してください」
クイーンにそう言われた俺は頷き、日本刀を引き抜いた。
斬撃が球体へと飛ぶ。
そして、直撃すると同時に、球体にヒビが入り、パリンと弾けるように粉砕したのだ。
中に入っていた液体と共に、高山真治の身体が落下を始める。
そこに、真っ先に駆け出したのは恵梨香さんだった。
そうクイーンに促され、エレベーターから降りた俺達。
そこは、何もないだだっ広い部屋。
「おい、どこに真治少年がいると言うのだ。適当な事を言うな」
辺りを見回して、高山真治の姿が見えないと分かり、声を上げた恵梨香さん。
「いえ、こちらにおられます。あなた方の頭上に」
クイーンが天井を指差したのを見て、俺達もその指の先を目で追った。
すると、この部屋の中央、天井に球体のような物があり、その中に人がうずくまるようにして入っていたのだ。
「あれは……真治少年……なのか?」
「ええ、あれから5年。少し大人になりましたが、間違いなく高山真治様です。さあ、今こそあなた方の願いを叶える時です。結城昴さん。あなたがの球体を砕いてください。高山真治様を解放してください」
クイーンにそう言われた俺は頷き、日本刀を引き抜いた。
斬撃が球体へと飛ぶ。
そして、直撃すると同時に、球体にヒビが入り、パリンと弾けるように粉砕したのだ。
中に入っていた液体と共に、高山真治の身体が落下を始める。
そこに、真っ先に駆け出したのは恵梨香さんだった。